美味しかったワインの次、どう選ぶ?|「好き」を手がかりに次の1本を探す方法

美味しかったワインほど、次が選べない。

  • 「あの赤、もう一度飲みたい。でも名前が出てこない」
  • 「棚の前で、似たようなボトルばかりに見える」
  • 「勘で買ったら、前の1本とまるで違った」

私にも、そういう夜があった。家で開けた1本が、するすると減っていく。翌週、同じ気持ちでもう1本買おうとして、店の棚の前で立ち尽くす。ラベルの文字は頭に残っていない。味の印象だけ、ぼんやりと残っている。すっきりしていた、ような気がする。気がする、では店員にも伝えられない。

変えたのは、探す順番だった。棚から探すのをやめ、自分の記録から探し始めた。好きだった1本に、何が残っているか確かめる。ラベルの写真。味の1語。飲んだ夜の料理。それだけで、次の1本の言い方が決まる。


まず、好きだった1本を3つの手がかりに分解する

手がかり

残し方

次に使う言い方

味の1語

Hintsからいちばん近い1語を選ぶ

「すっきりしたもの」「軽いもの」

ラベルの写真

買ったボトルはラベル写真から記録する

写真を見せて「これに近いものを」

飲んだ場面

料理と一緒に残す

「魚のグリルと飲んで美味しかったもの」

3つそろわなくていい。1つあれば、次が探せる。2つあれば、候補はかなり絞れる。名前を完璧に覚えている必要はない。ラベルの写真が1枚あれば、名前の読み方も、産地の綴りも、後で確かめられる。

味の言葉に迷ったら、POURPINのHintsを使う。Hintsは、POURPINの日本語25語の味の言葉だ。25語からいちばん近いものを1つ選ぶ。すっきり、軽い、まろやか。1語決まると、その1本は「何となく美味しかった」から「すっきりした赤が好き」へ変わる。言葉が決まることが、次への地図になる。

味の言葉の選び方は、こちらにまとめている。

→ 「美味しい」しか言えないを卒業する|POURPINのHints25語で味を言い表す

端で見切れた大きなワインボトルと、小さなラベル写真のイラスト

ワイン店では、記録をそのまま見せる

伝え方は、3文で足りる。まず、好きだった1本の味の1語。次に、飲んだ場面。そして、予算の目安。順番はこのままでいい。

たとえば、こう伝える。「すっきりした赤が好きで、魚のグリルと飲んで美味しかったんです。これに近いものはありますか」。品種名も産地も出てこない。それで構わない。店員は、味の方向と料理の2つが分かれば、棚のどこを見ればいいか分かる。

ラベルの写真があるなら、見せるのがいちばん早い。写真を見せて「これに近いもの」と言う。同じボトルが店にあれば、それで話は終わる。なければ、店員は写真の手がかりから近いものを探してくれる。名前を言い間違える心配も、読み方でつまずく心配もない。

予算の伝え方は、こちらにまとめている。

→ ワイン店で聞けないと思ってた質問、全部聞いていい|予算の伝え方テンプレ付き


次の1本は、1軸だけ変える

候補が2、3本に絞れたら、選び方のコツは1つだけだ。変える軸を1つに絞る。全部変えると、当たり外れの理由が分からなくなる。

軸の例は、こんな感じだ。色は同じで、品種だけ変える。品種は同じで、産地だけ変える。味の方向は同じで、値段の帯だけ少し上げる。1軸だけ変えれば、飲んだあとの感想も比べやすい。「品種を変えたら、こっちのほうが軽かった」。その1文が、また次の記録になる。

逆に、避けたいのは「前と似たラベル」という選び方だ。ラベルの雰囲気は、味の手がかりにならないことが多い。色が濃いラベルだから重い、とは限らない。見るのは、自分の記録の3つの手がかりだ。

棚に並んだボトルの中から1本だけ大きく描いたイラスト

飲んだら、その日のうちに1行だけ残す

次の1本を買って飲んだら、その日のうちに1行だけ残す。やることは、前の1本と同じだ。ラベルの写真。味の1語。飲んだ料理。この3つがそろえば、2本の記録が並ぶ。

2本並ぶと、見えるものが変わる。すっきりしたものが続いている。軽いものばかり選んでいる。自分の好みが、言葉で見えてくる。3本目、4本目も、同じやり方で選べる。記録が増えるほど、次は選びやすくなる。最初の1本の記録が、2本目、3本目への道になる。

名前が読めない・思い出せないワインの探し方は、こちらにまとめている。

→ ワインの名前が読めない・思い出せない時の探し方|ラベルのどこを見ればいいか図解

小さなメモと、端で見切れた透明ワイングラスのイラスト

よくある質問|次の1本の選び方Q&A

Q1. 同じワインが店に売っていません。どうすればいいですか?
同じボトルがなくても、次は探せる。味の1語と飲んだ料理を伝える。それが、近いものを探す手がかりになる。同じ1本をもう一度飲みたいときの探し方は、別の記事にまとめている。

→ お気に入りワインに再会する方法|名前を忘れても大丈夫な30秒記録術

Q2. 名前をまったく覚えていません。
ラベルの写真があれば、名前は後で確かめられる。写真もないときは、味の1語と飲んだ料理、買った店だけでも残す。3つそろえば、次の手がかりになる。名前が分からなくても、好きだったことは消えない。

Q3. 高いワインばかり勧められそうで怖いです。
予算の目安を、最初に一言で伝える。「このくらいの値段で」と、幅で伝えればいい。値段の話は、失礼なことではない。払う側が確かめるのは、当たり前の手順だ。

Q4. 次の1本も合わなかったら、どうすればいいですか?
合わなかった理由を1語だけ残す。重すぎたのか、酸味が強かったのか。理由が残れば、次の伝え方が変わる。「もう少し軽いもの」。合わなかった1本も、次の記録になる。


まとめ

  • 好きだった1本は、味の1語・ラベルの写真・飲んだ場面の3つに分解する
  • ワイン店では、記録をそのまま見せて伝える。品種名や産地は言えなくていい
  • 次の1本は、変える軸を1つだけに絞る
  • 飲んだらその日のうちに1行だけ残す。2本並ぶと、自分の好みが見えてくる

今日の1アクション

POURPINの記録を開いて、★のついた1本を選び、味の1語を書き出す。 その1語が、次の1本の最初の手がかりだ。★のついた1本がまだないなら、今夜飲む1本のラベル写真を撮るところから始める。写真1枚が、次の記録の入口になる。


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POURPINは、サインインすれば無料で30本まで記録できます(登録なしのゲスト利用は3本まで)。ラベルの写真から記録を始め、飲み終えたら★とHintsを残せます。Hintsは、POURPINの日本語25語の味の言葉です。Premium(¥300/月・¥3,000/年)は上限が1,000本になり、詳細検索とExport(CSV/JSON)が使えます。まずは無料の30本から。好きだった1本の記録が、次の1本への地図になります。